ホームステイか部屋を借りるか

仕事、家

カナダで長期滞在をするとなったら、考えられる選択肢は、ホームステイか部屋を借りるです。

ここでは、それぞれのメリットデメリットとともに特徴をあげています。

どちらの方が自分に合っているか、考えるきっかけになってくれれば嬉しいです。

ホームステイ

ホームステイは、現地に住む方の家に滞在し、一緒に生活することです。

学生の留学などではホームステイがよく使われるため、聞き馴染みがあるかもしれません。

ホームステイと言っても、子供がいるファミリーだったり、1人暮らしの方だったり、家の特徴はそれぞれです。特にカナダの場合は、多民族国家なので、ホストファミリーの国籍も様々です。

実際私はカナダ滞在中3つの家でホームステイを経験しましたが、

  • イタリア人のおばあちゃんの1人暮らし
  • フィリピン人のお母さんの1人暮らし
  • ヨーロッパ系の夫婦+(成人した息子)の家庭

と3つとも全然違う家でした。

では実際にホームステイをしてみて感じたメリットを挙げたいと思います。

家事をする必要がない

それぞれの家にルールがあるので一概には言えませんが、基本的にホームステイでは家事をする必要がないです。契約内容によって異なりますが、食事は3食付きにできることがほとんどなので、一定の金額を払えば、住む部屋と食事が保障されます。また、洗濯、掃除なども基本的にはホストファミリーがやってくれます。なので自分のやりたいことに集中したい方、初めての海外生活で色々な不安がある方は、最低限の生活が保障されているホームステイは安心かもしれません。

英語力が上がる

ホームステイではもちろんそこに住んでいる家族がいるので、コミュニケーションは少なからず取らなくてはいけない場面が出てきます。この、取らなくてはいけないが、英語力を上げます。日常的に英語でのコミュニケーションが必要な場面が多いのがホームステイなので、半強制的に多少の日常会話が身に付きます

安全が保障されている

ホームステイは現地に住んでいる家族の家にお邪魔をする形なので、家のセキュリティー面がきちんとしている場合が多いです。また、1人での渡航で、周りに家族も友達もいないのは想像以上に心細いものです。しかし、ホームステイをしていれば、現地で何かあった時にホストファミリーに相談ができるので、その面でも心強いです。

次に、デメリットです。

ルールがある

ホームステイでは、それぞれ家によってルールが存在します。ルールは家によって多種多様だと思いますが、シャワーを浴びれる時間、食事の時間、門限などが決められている場合が多いです。また、私の場合、2回のホームステイでは洗濯をしてもらえましたが、その頻度は週1回でした。それ以外で自分で洗濯機を使わせてもらうことはできなかったため、私にとって週一回の洗濯で衣類を回すのは結構きつかったです。その他にも色々なルールがあることもあるので、自由な生活を期待している方には向きません。

食事が合わない場合がある

先程、食事が規則的に食べられるのがメリットと書きましたが、その食事内容は家によって多種多様です。例えば、私の一つ目のホームステイ先では、夜ご飯は8割パスタ一品でした。朝は、シリアルだったので、その家で生活していた間は炭水化物ばかり食べていました。一方で、アジア系の家庭で、毎日違う栄養バランスの整った食事を作ってくれる例も聞いたことがあります。このように、食事内容はその家に住むホストファミリーの食生活に完全に委ねられるため、美味しく感じない、毎日似ているものばかりで飽きる、量が少ない、などは普通にあり得ます。なので、ホームステイで食事を付ける場合は、そのリスクは考えなくてはいけません。

このようにホームステイでは、必要最低限の生活と安全が保障されている反面、家によって生活スタイルが様々なのでそこに順応する必要があります。色んな人種、国籍の方がいるので考え方も様々です。自分に合わなかった場合、辛い思いをする可能性もあります。
一方で色々な人と関わることによって視野が広がったり、日本とは違う文化を身近に体感することができる点が、ホームステイの良いところです

部屋を借りる

「部屋を借りる」と一概に言っても、いくつかパターンがあります。

しかし、多くの人が取る選択としては、一軒家、もしくはアパートの一室の中に複数存在する部屋の一つを借りて、洗面所やキッチンを他の部屋に住んでいる人たちと共有する、言わば「シェアハウス」でしょう。

アパートなどの一室を丸々借りる方法もありますが、大抵が高額で一般の方にとっては現実的な選択肢ではないので、今回は、前者の場合を想定してお話ししたいと思います。

ちなみに私は渡航後4ヶ月目から帰国するまでの間は、日本人8人でシェアハウスしている一軒家の一部屋に住んでいました。

実際に住んだのはこの家だけですが、家探しの段階で何個も家を見たり、友達の家に行ったりした経験を基に、部屋を借りるメリットを書きたいと思います。

自由な生活を送れる

部屋を借りる場合は、基本的には自由な生活ができます。好きな時に料理をして食事ができたり、門限もないので好きなところへ出かけ、遊べます。もちろんシェアハウスなので他の住民への配慮や、多少のルールが存在する場合もありますが、ホームステイと比べれば圧倒的に自由度は高いです。

合う、合わないが少ない

ホームステイではホストファミリーが主軸で生活をするので、ホストファミリーとの相性が悪いと生活全てに影響が及ぶことになります。一方部屋を借りた場合は、もちろん他人と住むことになるので他住民との相性はあると思いますが、基本的にはみんな同じ立場でそこに住んでいるので、合わないことがあってもお互い話し合って擦り合わせることが可能です。またそもそも必然的に交流をしなくてはいけない場面はあまりないので、合わなくてもなんとかやっていける可能性はこちらの方が高いと思います。

次にデメリットです。

家探しに苦労する

これは声を大にして言いたいですが、だいぶ苦労します。日本とは違って仲介業者などはいないので、自分でインターネットから英語で直接オーナーと連絡をとって、内見、契約までする必要があります。ホームステイの場合は大抵どこかの業者を仲介して探せるので、それに比べてリスクは高いと思います。

またこれは時期などもあると思いますが、私が家探しをしていたときは同じく家を探している人が飽和していたため、常にインターネットで情報を確認し、内見、契約まで早いスピードでスムーズに行えないと家が決まらない状態でした。実際私が最後に住んでいた家も、内見には10人程来ていたようで、たまたま私が住めることになったという感じでした。その前の時は、一度家を決めて口頭で契約をしたのに関わらず、引っ越し直前でオーナーからやっぱり無理となったことがありました。

自由さ故のトラブルがある

自分が自由な生活を送れる分、自分が我慢しなくてはいけないことも起こります。例えば、同居人の騒音がうるさかったり、共用部分が清潔に保たれていなかったりです。軸になる人がいないところで他人と同居するので、細かいことが気になってしまう方、気になった時に相手に伝えることができない人にはストレスになってしまうかもしれません。

このように部屋を借りる場合では、家を探す段階から実際にそこで生活をするまで、全て自分で行い、責任を持つ必要があります。ただその分自由度は高いので、他人が気にならなければ気楽な生活が送れます

結局どちらがいいの?

では結局どっちの方がいいのか。

私は実際に経験してみて、部屋を借りる方がいいなと感じました。

ホームステイはやはりホストファミリーが絶対的存在なので、相性が合わないときつい思いをすることになります。また、ビジネスとして受け入れてる家がほとんどなので、全てのホストファミリーが私たちに心優しく丁寧に対応してくれるわけではないです。なので言い方は良くないですが、完全にガチャです。

その点自分で部屋を借りる場合には、自分で自分の生活をコントロールできるため、自由で自立した生活を送れます。私は家では1人で放っておいてほしいタイプなので、必然的な他人との交流が少ないのも好きなところでした。

ただ、初めてカナダに渡航する方は、日本から部屋を探して契約するのはかなりハードルが高いと思うので、最初はホームステイをして、生活に慣れたら自分で部屋を探すなど、上手に使い分けるのがいいと思います。

まとめ

これはホームステイ、部屋を借りる場合、どちらでも言えることですが、引っ越しするにあたって初期費用はほぼかからないです。大抵の場合家には最低限の家具家電が揃っているので、引っ越しは身一つでできるからです。また、日本で不動産屋さんを通して賃貸を借りるときに発生するような諸所の費用もほぼないからです。

そして、契約期間はないか、もしくはあっても短い場合が多いです。

そのため、もし一度家を決めた後に合わないと感じても、比較的すぐに別の家を検討することができます。

私は2つのホームステイ先では相性が合わず、辛い思いもしましたが、色々な人がいて、文化もそれぞれということを身をもって体験できたので、ホームステイも経験できてよかったと感じています。

ですので、家探しをあまり重く捉えず、とりあえず住んでみようという気持ちで、ホームステイとシェアハウス(部屋を借りる)どちらも経験してみることをお勧めします。

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